作務衣プロジェクト
フェアトレード
作務衣は日本のお坊さんにとって必需品です。ということはすでにマーケットが確立しているということになります。途上国への支援には、その国の特徴ある民芸品や産物を輸入して販売し、その売上を還元するといういわゆるフェアトレードが行われています。しかし日本において、民芸品市場はダブツキを見せていて、その結果現地での仕事の継続ができなくなったり、製作費の支払いが滞ったりしているという場合もあります。これを解消するには、製品の質の良さやコンセプトなどを含めて、売れるものを製作することが必要になってきます。
HIV感染した女性たちが作り出す作務衣は、草木染めの布を素材とし、丁寧に仕上げたものです。ご使用される方には製作意図を汲み取って頂き、タイの風景が描けるような爽やかな作務衣を着て頂ける。それとともに作り手の生活は支えられ、売上金から造成された基金によって、その地域のエイズ孤児たちに、できるだけ公平に教育が行き渡るように考えられています。こういった仕掛けから、途上国、途上地域の自立は始まっていくと考えております。そして彼らが、自ら自分の地域を変えようとする意志を醸成していくことをアクセス21は目指し、「作務衣プロジェクト」を立ち上げました。